ノンエンジニアのClaude Code奮闘記 #3 VS Code版を入れて、地獄のダウンロードフォルダを救出してみた

ノンエンジニアのClaude Code奮闘記 #3 VS Code版を入れて、地獄のダウンロードフォルダを救出してみた

はじめに

こんにちは、広報・制作担当のmeraです。 #1 インストール編で土台を整え、#2 プライバシー設定編で気持ちの安全を確保した私は、ようやく「何かに使ってみたい」というフェーズに来ました。

そこで思い出したのが、私の最大の弱点です。

「ダウンロードフォルダ、入社してから一度も整理してなくない……?」

恐る恐る開いてみると、そこには1.5GBほどの、なかなかの混沌絵巻。 スクリーンショット200枚以上、誰から送られてきたか思い出せないPDF、ダウンロードしてそのままのZIP、業務で使ったデザイン素材、なぜか落ちているよく分からないDMG、もう使う予定のない Resume_final_FINAL_v3.docx

たった1ヶ月でこの量。AIに頼ろう。 というわけで第3回は、Claude Code for VS Code(Claude CodeのVS Code拡張) を導入し、ダウンロードフォルダを救出する話です。

今回はストーリー仕立てでお送りします。実際にやってみる方のために、巻末に「再現用の手順サマリー」をつけました。気持ちより手順から知りたい方は、目次から「巻末:ダウンロードフォルダ整理 手順サマリー」へジャンプしてください。

この記事で学べること

  • VS Codeに「Claude Code for VS Code」拡張を入れる流れ
  • ノンエンジニアが、AIに「整理して」とお願いするときのコツ
  • 機密ファイルを誤って動かさないための事前ルール作り
  • 巻末に、すぐ真似できる手順サマリー

第1幕: 入社1ヶ月、「整理しよう」を見て見ぬふりしてきた…

正直に告白します。 私のダウンロードフォルダは、入社からの1ヶ月、「気が向いたときに整理しよう」と思いつつ、そのまま放置した結果です。 ファイル数 約420個。サイズは 1.5GB。新しい職場のペースに慣れるので精一杯で、ストレージのことなんてすっかり忘れていました。

普通の整理術の本を読むと、「フォルダを分けて、定期的に見直そう」と書いてあります。 正論。完全に正論。なのですが、ファイル420個を1つずつ見て分類する元気は、いまの私にはないのです。

そこで、Claude Codeに頼みます。 ただし、いきなり「全部やって」と言うのは怖いので、目で進捗を見ながら確認できるVS Code拡張を使うことにしました。


第2幕: Claude Code for VS Code を入れる

VS Codeはすでに入れてあったので、拡張機能のインストールはとてもシンプルでした。

  1. VS Codeの左サイドバーから、拡張機能(Extensions) のアイコンを開く
  2. 検索窓に「Claude Code」と入力
  3. Anthropic が提供している「Claude Code」を選んで Install
  4. インストール後、左サイドバーにClaude Codeのアイコンが追加される

ここでなぜか少し緊張しました。 それは、「拡張機能を入れる」という行為そのものに対してではなく、「いよいよ私が、コードを書く人と同じ画面に踏み込む」という気持ちの問題でした。

でも、入れてしまえばあとはこっちのもの。 サイドバーから Claude のアイコンをクリック → ログイン状態を確認 → チャット欄が現れる。 ここに、お願いを書き込んでいきます。

拡張機能版のいいところは、 ファイルツリーを目で見ながらチャットできる こと。「このファイル動かして」とドラッグ&ドロップ感覚で会話できるのが、ノンエンジニアにはありがたい。


第3幕: いきなり「整理して」と言わない

ここでハマりがちなのが、いきなり「ダウンロードフォルダを整理してください」と一言で投げてしまうこと。 これをやると、AIは「全部開いて、勝手に分類して、勝手に動かす」という、こちらの想像とズレた動きをすることがあります。

私が選んだ手順は、「会議のように、まず方針を決める」 でした。

VS Codeで、ダウンロードフォルダ(~/Downloads/)を開き、Claude Codeのチャット欄にこう打ちました。

ダウンロードフォルダの整理を手伝ってほしいです。 いきなり動かさず、まずは中にどんな種類のファイルがどれくらいあるかを、ざっくり集計して教えてください。 機密性が高そうなファイル(契約書、源泉徴収票、社内資料など)は、絶対に勝手に動かさないでください。

数秒後、Claude Codeはターミナル風の表示でフォルダを覗き込み、こんな返事をくれました(要約しています)。

カテゴリだいたいの数備考
画像(png/jpg/heic)約2809割がスクリーンショット
PDF約40業務資料・参考記事が混在
ZIP約12フォント、素材、配布物
インストーラ(dmg/pkg)約8業務で使うアプリ類
動画(mp4/mov)約8撮影素材と画面録画
Officeファイル(docx/xlsx/pptx)約25個人/業務 混在
そのほか残りcsv、テキスト、ai、psd、etc.

このリストを見たとき、初めて自分のダウンロードフォルダがどんな状態かを客観視できました。 これだけでも、整理の作戦が立てられる。「現状把握」って、こんなに価値があるんだとしみじみ。


第4幕: 「触ってOKなもの」と「触ってほしくないもの」を線引きする

私はここで、CLAUDE.md をダウンロードフォルダに置き、ルールを書きました(ファイル名やフォルダ名は仮のものです)。

# CLAUDE.md(ダウンロードフォルダ整理ルール)

## ゴール

- ~/Downloads/ の中身を、用途別フォルダに分けて整理する
- ファイル名にだけ頼らず、可能な範囲で中身も判断材料にする
- 100MB以上の大きなファイルは「アーカイブ候補」として一覧化する

## 触ってOKなもの

- 画像(.png .jpg .jpeg .heic)
- ZIP / DMG / PKG(古いインストーラ)
- 一般的な配布素材(配布物だと明らかなもの)

## 動かす前に必ず確認するもの

- PDF全般(中身を要約してから判断)
- 「請求書」「領収書」「契約」「源泉」などの語を含むファイル
- 取引先名や個人名を含むファイル

## 絶対に動かさない・開かないもの

- ファイル名に「機密」「社外秘」「NDA」を含むファイル
- 拡張子が .keychain / .key / .p12 のファイル
- 隠しファイル(. から始まるファイル)

## 出力先のフォルダ構成(これを新規作成してOK)

- ~/Downloads/*整理済み/01*画像/
- ~/Downloads/*整理済み/02_PDF*業務/
- ~/Downloads/*整理済み/03_PDF*個人/
- ~/Downloads/*整理済み/04*インストーラ/
- ~/Downloads/*整理済み/05*素材ZIP/
- ~/Downloads/*整理済み/99*要確認/

このルールをチャットに渡してから、「まずは画像だけ動かしてみてください」とお願いしました。 1カテゴリずつ進めるのがコツです。これは仕事と同じで、「全部一気に」を避けると失敗が激減します。

ここでの最大のポイントは 「動かす前に、まず提案を出してもらう」 ことです。Claude Codeに「こう動かしますがいいですか?」と聞いてもらってから、「はい、お願いします」と返す流れにしておくと、誤爆がほぼなくなります。


第5幕: 動き出すAI、見守る私

画像の移動は、スクリプトをClaude Codeが書き、私が中身を読んで承認したうえで実行する形になりました。 スクリプトと言うと身構えますが、要するに「これとこれをここに動かしますよ」というレシピです。

実際の流れは、こんな感じでした。

  1. Claude Codeが move_images.sh のような短いスクリプトを書く
  2. 私が中身を読む(知らないコマンドが出てきたら、その場で意味を聞く)
  3. 「OK」と返事をする
  4. 実行され、画像280枚ほどが 01_画像/ フォルダに移動する
  5. 移動後、ダウンロードフォルダ直下が一気に静かになる

VS Codeのファイルツリーが、目に見えてスッキリしていきます。 自分でやったら半日かかる作業が、10分で終わりました

PDFについては、Claude Codeに1ファイルずつ要約してもらいながら

  • 請求書 → 02_PDF_業務/
  • 個人の保険資料 → 03_PDF_個人/
  • 中身が業務NDA系っぽい → 動かさず 99_要確認/ にメモだけ残す

という判断を、二人三脚で進めました。 判断に迷うものは、全部 99_要確認/ に逃がすのが結果的に一番ラクでした。完璧主義を捨てるのも、AIと付き合うコツかもしれません。


第6幕: アーカイブと、これからの運用

整理が終わったあと、Claude Codeに最後の仕事を頼みました。

100MB以上のファイルがあれば、_archive_候補.md というファイルにリストアップしてください。 リストには「ファイル名」「サイズ」「ダウンロード日」を入れてください。

数秒で、移行候補リストが出来上がりました。 私はそれを眺めて、外付けSSDに移すものと、もう削除していいものを仕分け。 「捨てる」を一気にやらず、まずは「外に置く」を経由するのが、心理的にも安全でした。

最終的に、ダウンロードフォルダはこんな状態になりました。

指標整理前整理後
ファイル数約420直下: 0 / 整理済み配下: 約420(分類済み)
容量1.5GB0.4GB(残りはアーカイブ候補に隔離)
「いま何が入ってる?」分からない1コマンドで一覧化できる
心の重さ1kg0.1kg

1ヶ月分のモヤモヤが、ほぼ消えました。


ノンエンジニアの私が学んだこと

ここまでやってみて、いちばん大事だと感じたのは技術ではありません。

  • AIに「整理してくれ」と丸投げしない
  • 「ルール」と「ゴール」と「触っちゃダメなもの」を、文章で先に渡す
  • 1カテゴリずつ、提案 → 承認 → 実行で進める
  • 判断に迷うものは、その場で決めず「要確認」フォルダに退避
  • 完璧を目指さず、80点で十分とする

つまり、AIをマネジメントする力こそが、ノンエンジニアの私たちが磨ける武器なんだと思いました。 コードを書けなくても、 「やってほしいこと」と「絶対にやってほしくないこと」 を言葉にできる人は、AIをすごく上手に使えます。それは、まさに広報・制作の現場で日々鍛えてきた力でもあります。


まとめ

  • Claude Code for VS Codeは、ファイルツリーを見ながら会話できるのでノンエンジニア向き
  • いきなり整理させず、まず現状把握を依頼するのが鉄則
  • CLAUDE.mdルール・ゴール・禁止事項を先に渡すと事故が減る
  • 1カテゴリずつ、提案 → 承認 → 実行で進める
  • 迷うものは 99_要確認/ に逃がし、判断は人間が後でまとめてやる
  • 整理後は、アクセス頻度や容量で自動的に「アーカイブ候補リスト」 を作ってもらう

1ヶ月放置していたフォルダが、半日もかからず生まれ変わりました。 「自分の苦手」を、AIにそっと預けられるようになると、仕事も生活もずいぶん軽くなります。


巻末:ダウンロードフォルダ整理 手順サマリー

ここからは、自分でやってみたい方のための再現手順です。 ※環境は MacBook Pro / Claude Pro契約 / VS Code を前提にしています。

Step 0: 準備

  1. Claude Codeをインストール済みであること(#1)
  2. プライバシー設定を確認済みであること(#2)
  3. Time Machineなどでバックアップを取っておく
  4. VS Codeをインストールしておく

Step 1: VS Code拡張のインストール

  1. VS Codeを開く
  2. 左サイドバーの 拡張機能(Extensions) を開く
  3. 検索窓に「Claude Code」と入力
  4. Anthropic製の「Claude Code」拡張をインストール
  5. サイドバーに表示されたClaude Codeアイコンをクリックし、ログイン状態を確認

Step 2: ダウンロードフォルダをVS Codeで開く

  1. VS Codeのメニューから File → Open Folder… を選ぶ
  2. ~/Downloads/ を選択して開く
  3. ファイルツリーに大量のファイルが現れることを覚悟する

Step 3: ルールファイル CLAUDE.md を作る

  1. ダウンロードフォルダ直下に CLAUDE.md を新規作成
  2. 「ゴール」「触ってOK」「動かす前に確認」「絶対に動かさない」「出力先フォルダ構成」を書く
  3. 触らせたくないファイル名・拡張子・ディレクトリを必ず明記

Step 4: まず「現状把握」だけを依頼

Claude Codeのチャット欄に、以下のような依頼を投げる。

ダウンロードフォルダの中身を、種類ごとにざっくり集計してください。
ファイルは絶対に動かさず、まずはレポートだけお願いします。

Step 5: カテゴリ別に「提案 → 承認 → 実行」で進める

各カテゴリについて、以下の流れを繰り返す。

  1. 「画像だけ整理したいです。動かす前に、提案を出してください」
  2. 提案された移動先・スクリプトの内容を確認する
  3. 「OK、お願いします」と返事して実行
  4. 完了後、VS Codeのファイルツリーで結果を確認

Step 6: 迷ったら「要確認フォルダ」に退避

判断に迷うファイルは、すべて _整理済み/99_要確認/ に移動するよう依頼。 人間の判断は、まとめて後日やる。

Step 7: アーカイブ候補リストを作ってもらう

100MB以上のファイルを `_archive_候補.md` に書き出してください。
ファイル名・サイズ・ダウンロード日を含めてください。

候補リストを見て、外付けSSDに移すか・削除するかを人間が判断。

Step 8: 仕上げ

  • ダウンロードフォルダ直下のファイル数を確認(理想は0)
  • CLAUDE.md を更新して、今後の運用ルールを書き残す
  • 「次回からは月1回、軽く整理しようね」と自分に約束する

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参考文献・出典