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自己決定理論

現代心理学における「自己決定理論」について説明します。

自己決定理論とは?

  • 人の動機と性格に関するマクロ理論であり、人間の生得的な成長傾向と生得的な心理的ニーズに関係する
  • 人が活動に対して内発的に動機づけられるプロセスに着目する

自己決定性が高い

  • 自分の行動や選択に対して主体的に決定を下し、それをコントロールできるという感覚や能力が強い状態を指す
  • 自己決定性が高い人は、自分の価値観や内的な動機に基づいて行動を選び、外部からの圧力や期待に左右されず、自らの意志を大切にする
  • 自己決定性が高い状態は、自己効力感や幸福感の向上にもつながり、持続的なモチベーションを維持する重要な要素

動機づけのない状態 < 外発的動機づけ < 内発的動機づけ

外発的動機づけ1(外的調整)

「親に叱られるから勉強する」「単位を取らないといけないから勉強する」のように、外的圧力によって行動が調整される

外発的動機づけ2(取り入れ的調整)

「恥をかきたくない」「他人にすごいと思われたい」のように、自己価値を維持するなど自尊感情に関連して調整される

外発的動機づけ3(同一視的調整)

「自分の将来のために勉強する」「自分にとって必要なことだから」のように、行動を個人的に重要なものと受容し、その価値を認めた上で行動が調整される

内発的動機づけ(ハーターによる測定尺度)

  • 挑戦: 困難な問題に挑戦する傾向
  • 好奇心: 興味や好奇心によりさまざまな問題に接近する傾向
  • 達成: 教師に頼らず問題に取り組む傾向
  • 判断: 遂行した問題のできばえを自分が判断できる傾向
  • 基準: 遂行した問題のできばえを評価する基準が自分の中にある傾向

参考文献

「動機づけと情動」 今田純雄・北口勝也 培風館

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