意識が何のためにあるのか、意識があることによるメリットを考え、その機能に着目します。
意識とは何か?
- 意識(Consciousness)とは、人間や動物がもつ、自己の存在を認識し、外界や内部状態に対して主観的に知覚する、主体的な経験や知覚、感覚、思考などの総体を指す。
- 意識は、個人の経験として捉えられ、人によって異なる場合がある。例えば、同じ刺激に対しても、個人の人格や環境によって異なる反応を示すことがある。
- 意識は、主観的な経験として捉えられるため、科学的に測定したり解明することが難しい側面がある。しかし、脳科学や哲学などの分野では、意識がどのように発生するか、意識は脳のどの部位と関係しているか、意識とは何かといった研究が進んでいる。
- 現代の科学では、意識を説明するために、様々な理論が提唱されているが、まだ完全に解明されていない複雑な現象の一つとされている。
意識の機能は何か?
1. 自己の知覚と認識(自己モニタリング、傍観している)
- 自分が感じていること、存在することを認識することができる
- 自分が体験しているということを認識することができる
2. 思考と推論(現在、過去、未来の情報を集約し、複雑なプロセスで使う)
- 特定の情報にフォーカスすることができる(明確な志向性を持つこと)
- 特定の情報から論理的に推論し、意思決定ができる
- 能動的推論ができる(頭の中で内部モデルを持ち、予測誤差が最小になるように修正できる)
3. 創造
- 自らが問題提起を行い、解決のための仮説を立てることができる
- 新しい発想(創造)ができる(新しいアイデアや視点を生み出すことができる)